高回転低速ストレートとは、アニメ化もされた漫画の「ワンナウツ」と言う作品で主人公の渡久地東亜が投げる球種の一つです。
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この漫画の中では、高回転低速ストレートは打つのに苦労するような描写がありました。
打ちにくい理由としては、通常の低速のストレートは重力の影響を受けて、マウンドから投げられてホームベースに届くまでに僅かに落ちます。
一方で、渡久地が投げる高回転の低速ストレートは、高回転のバックスピンがかかっているので、打者が想定するよりも落ちてきません。
プロ野球で似たような球種を投げる人は聞いた事がありません。
恐らく、その理由は次のいずれかの通りです。
1. 誰も投げ方を知らない
2. 投げ方は知っていて、練習で試したが、打たれたので、すぐに使うのを辞めた
3. ただの変化しないスローボールなので、最初から使わない
その投げ方について、少し考えてみました。
まずは普通のストレート(フォーシーム)の握りです。
この関節で前方に押す事で、ボールを前に飛ばします。
これに対して高回転低速ストレートですが、通常のストレートより回転量を上げる事で投げられます。
回転量を上げさえできれば、勝手に球速は落ちてくれます。
回転量の上げ方ですが、手首を手の甲側に反らせる(背屈させる)事で上げることが出来ます。
絵に描くとこんな感じです。
これはボールを投げてる人の腕から先を横から見た絵です。
手首が反れています。
この反り返りが強い程バックスピンがかかり、球速が遅くなります。
上原投手みたいに、球速が速くないのにストレートが評価されてる人はボールの回転量が高いように思います。
回転量が多い程ボールが落ちにくくなり、フォークボールとの落差が激しくなります。
渡久地がやってるのは恐らく、この手首の背屈を意図的に調整してるように思います。
手首の微妙な力加減が必要であり、難易度はかなり高いと思います。
これをやるよりも、普通のストレートとフォークボールを覚えた方が手っ取り早いと思います。
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